18-43 たんぱく質とアミノ酸の栄養についての記述である。正しいのはどれか。
(1)たんぱく質の生物価とアミノ酸価は、同一である。
(2)たんぱく質の栄養価は、含有するアミノ酸の総量で決められる。
(3)窒素出納は、たんぱく質の摂取不足によって正になる。
(4)たんぱく質の栄養価は、摂取する食品の組み合わせでは変化しない。
(5)不可欠(必須)アミノ酸の必要量は、アミノ酸の種類によって異なる。
×(1)たんぱく質の生物価とアミノ酸価は、同一である。
→たんぱく質の生物学的評価法を生物価、化学的評価法をアミノ酸価といい、全く別物である。
×(2)たんぱく質の栄養価は、含有するアミノ酸の総量で決められる。
→たんぱく質の栄養価は、生物価やアミノ酸価、窒素出納で評価され、単純に含有アミノ酸量で評価されない。
×(3)窒素出納は、たんぱく質の摂取不足によって正になる。
→窒素出納は、たんぱく質の摂取不足により負になる。窒素出納が正になるのは、成長期や妊娠期などの体たんぱく質の同化が亢進している場合である。
×(4)たんぱく質の栄養価は、摂取する食品の組み合わせでは変化しない。
→いくつかの食品を組み合わせることで、不足するアミノ酸を補うことができ、栄養価は上がる。この効果をアミノ酸の補足効果という。
◎(5)不可欠(必須)アミノ酸の必要量は、アミノ酸の種類によって異なる。